// ATV50LTDの内装リバースギア解剖 //
(2006/04/08)

"リバースギアの中身を見てみたい"というリクエストにお答えします
(協力:北洋輪業)

同時にメンテナンス情報として
1: オイル交換のドレン位置
2: 前期型ギア鳴りの対策※

をお知らせ致します。

※レース等で加減速をハードに繰り返した場合、内部の "サークリップ" が移動することがあり、
極めて稀にギア鳴りが発生することがあります(構造上、破壊故障することはありません)

2004yモデルよりサークリップではなく、カラータイプに改善されておりますので
現行タイプでは発生することはありません。

このレポートの画像車両はレースで酷使していた車両であり
通常の一般走行で発生することは殆どありません。


リバースギアの部品一式


レバーとドレンボルト一式


車体底部の画像、下の赤マルがオイルを抜くボルトです
上部のボルトはミッションのシフトゲートベアリングの
位置決め用なので決して外さないでください


オイルを入れるボルト穴位置。規定量は500cc
推奨オイルは "MAXIMA Hypoid GearOIL"


ケースを開けたところ
下部ドレンボルトの構造が良くわかります


Bがエンジンからの入力側(ドライブ)ギア
Aがフォワード(前進)を担う出力側(ドリブン)ギア


前画像Aのドリブンギアを規制するサークリップが
過大なサイドスラストにより変形することがあります
外したサークリップは絶対に再利用せず、新品に交換してください


サークリップが変形するとドライブギアBとドリブンギアAの
面接触によりギア鳴りが発生することがあります
(渦巻状の模様は接触してできたもの)


ケース蓋側の様子。赤マルがオイルを入れるボルト穴
黄色マークのギアがスプロケットが付くアウトプットギアです。


オマケ画像:シフトゲートです。
構造は単純ながら高信頼、耐久性を備えています。